秋田県のがんの現状

国際がん研究機関からの5大陸がん罹患第12版に

秋田県のがんデータが採用されました

 

https://ci5.iarc.who.int/ci5-xii/

 

国際がん研究機関から、5大陸のがん罹患第12版がオンラインで出版されました。世界中のがん罹患に関するデータが集積されたデータブックです。世界104か国、670のがん登録からデータが収集され、厳選なデータ品質評価が行われ、一定の品質評価水準を満たした70か国455のがん登録から提出されたデータが掲載されています。世界の国々のがん発症に関するデータが国際標準指標に基づいて評価されることで、各国のがん対策策定の基礎資料となります。日本からは、広島県、宮城県、大阪府、愛知県、青森県、群馬県、秋田県、全日本のデータが掲載されています。日本におけるがん対策に資するデータは世界水準の品質で提供されています。


 秋田県内でのがんの現状について一番詳しいのは下記のがん登録報告です。

  秋田県では2006年から全部位のがん登録を開始しており、毎年報告書が出されています。そしてこれらのデータを基に、国や県でのがん対策の基本方針が決められていきます。

 

  左の「かにくまくん」はがん(Cancer:かに)の帽子をかぶったくまの男の子です。がんの情報を発信する際、少しでも親しみを持ってもらえるようにと誕生したのがこの「かにくまくん」です。毎年行われているがん登録学術集会のポスター発表でも必ず登場しています。全国的にもだいぶ知名度があがってきている「かにくまくん」。このサイトでも大活躍です。

 

  ・がん登録報告書(2006年~2015年)

 

 


 標題の2016年の都道府県別、男女別のがん罹患者率のランキングが、2019年1月に厚生労働省から発表されました。

 

 秋田県の男性はワースト2、女性はワースト4という残念な結果でした。

 

 2016年のデータからは全国がん登録という新しい登録方式になり、全国の病院には登録義務が発生したため、今までより正確な罹患数を把握できるようになってきました。